Backcasting Lab.

バックキャスティングを科学する

Concept

かつて、ジョン・F・ケネディは人類を月面に着陸させて帰還という壮大な目標を掲げ、 アラン・ケイは直感的に扱える大画面のコンピュータを理想として示し、 セルゲイとラリー・ペイジはワンクリックで世界の情報にアクセスという未来を語りました。

最初に彼らの主張を聞いた人たちはきっと驚いたことでしょう。
「月に人類が行くなんて、あまりにも無謀」
「巨大画面のコンピュータなんて、意味が分からない」
「世界の情報にアクセスなんて、できるはずがない」
しかし、アポロ計画は実現し、スマートフォンは世界を席巻し、Googleは情報産業の巨人となりました。

なぜ彼らが語った未来は現実のものとなったのでしょうか。

それは彼らが語った未来が、あまりに無謀で途方もなかったからです。

過去の実績や現状の課題から将来を考える思考法をフォーキャスティングと言い、その対義語が「バックキャスティング」です。彼らの思考はバックキャスティングそのものでした。まずはありたい未来を描き、そこから現在に遡って、何に挑戦すればいいのかを考えるのです。

過去や現在にとらわれない思考法なので飛躍的な発想が可能になりますし、無謀とも思える未来に挑戦するからこそイノベーションが起こり得ます。過去や現在の延長線上に未来を描いていたら、アポロ計画もスマホもGoogleも誕生しなかったでしょう。

いま、バックキャスティングがビジネスの世界で脚光を浴びています。

ありたい未来を描くことがイノベーションの端緒であると、多くの人々が気付き始めているのです。

しかし、フォーキャスティングの思考法が習慣化しているなかで、ケネディやアラン・ケイのように、無謀で途方もない発想をすることは容易ではありません。

『Backcasting Lab.(バックキャスティング・ラボ)』はバックキャスティングを科学するウェブマガジンです。

さまざまな分野の有識者にバックキャスティングとは何か、どうしたら飛躍的な未来を描き、実行できるのかを語っていただきながら、イノベーションの本質に迫っていきます。

ありたい未来を実現するバックキャスティングの世界を一緒に旅してみませんか。